コロタイプ印刷の古写真・古絵葉書
「明治期の絵はがきに見られるコロタイプ印刷とは、ゼラチンと重クロム酸カリを混ぜた感光液をガラス板上に塗布した感光板を使用する。……
大正時代になると、大量印刷が可能なカラーオフセット印刷が主流となる。次第に手間のかかる手彩色は廃れ、大震災以降なくなる。コロタイプ印刷と網版を使うオフセット印刷の違いは、拡大すれば一目瞭然。……
コロタイプの絵はがきは、虫眼鏡や顕微鏡で拡大すると、楽しみが増すのである」ー『東京今昔散歩』p.218。
コロタイプ印刷と、その後に登場したオフセット印刷の違いは以下に示した通りです。
明治後期のコロタイプ印刷(銀座4丁目交差点の服部時計店の時計台)
文字盤のローマ数字まではっきりと読み取ることができます。
昭和初期のオフセット印刷
現代の書籍等の印刷物のオフセット印刷も、拡大すれば網点が現われ、ほぼこれと同じような感じです。
ここでは、「東京今昔散歩」に関連した、著者所蔵の古写真・古絵葉書を高解像度で徐々に掲載してゆきます。
コロタイプの大判手彩色古写真や手彩色古絵葉書のそのクォリティーをご観覧下さい。
堀田庭園の古写真