骨単誕生秘話 1
the Origin of HONETAN
かれこれ二十年程昔、つまり高校生の頃、毎日帰宅途中の一時間を費やして、早稲田の古本屋街の店頭安売り品をチェックして歩くのが私の日課でした。ある日、古本屋の店先に置かれた700円という格安の英文解剖学図譜を衝動買いしてしまいました。 Anatomy - A Regional Atlas of the Human Body(Carmine D.Clemente著)というB4サイズのフルカラーの本。しかし、価格などよりも、その時非常に驚きであったのは…
その時に購入したクレメンテの解剖学書
その本はすべて英語で書かれていたのですが、中を見て「deltoid?、 デルタ型、三角形、ということは三角筋か…、biceps、bicept- bi-は二つで、cepsは、「頭」を意味する κεφαλη ケファレーあたりか、すると二頭筋ということか…」といった調子に、はじめて目にする幾つもの解剖学英語と日本語との関係が連想できたことでした。高校生の当時、独学でギリシャ語を学んでいましたが、そうしたギリシャ語の語彙の知識は、英語理解のために極めて有用だ…。そのように感じた時が、まさに私の脳裏に「骨単」の構想の種がまかれた瞬間だったのです。
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続く!
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